【時刻修正】インドで『おぼっちゃまくん』が大ヒット
Salam!
アキュバルです。
今回はやや中級者向けの記事です。
最近知ったのですが、インドでアニメ『おぼっちゃまくん』が大ブームになっているそうです。 https://news.yahoo.co.jp/.../6ea445e3797cdf83ad124e93a579... (Yahoo!ニュース)
おぼっちゃまくんといえば「ともだちんこ」などの「茶魔語(独特の言葉遊び)」が特徴の作品なので、「なぜインドで?」と思ったのですが、過剰な勢いのある作風がインドのこどもだちに「ハマッて」しまったようです。
もしかしたらインドを越えて広く海外に配信する可能性もあるとのこと。
作者の小林よしのり先生のダシャーが気になって探したのですが、見つかったのは出所不明のネット情報のみ・・・。
本来、こうしたネット情報で有名人鑑定をおこなうのはラオ式インド占星術ではご法度です。
しかし、一応僕自身が20年以上の愛読者なので、そこらへんのアンチやにわかよりもはるかにご本人のエピソードや思想について詳しい自負はあります。
実際にホロスコープを出してみると、案外使える気がする・・・。そこで、僕自身で小林さんのエピソードを元に少し修正を施してみました。
(参照エピソードはページの最後に掲載)
で、修正した小林さんのホロスコープがこちら。
このホロスコープを手がかりに、ダシャーやトランジットを見てみたいと思います。
ただし、以下の内容はこのホロスコープが正しいと仮定した場合の話ですので、「フーン、そんなもんか」くらいのテンションでお読みください。
ダシャー
ヴィムショッタリ・ダシャーもチャラ・ダシャーもダシャー・チッドラ。
ダシャー・チッドラは「運気の変わり目」でしたね。
→過去記事参照「そこは、運命と運命の境界線。ダシャー・チッドラには何が起こる?」
現在、土星ー木星期、および獅子座ー獅子座期。
土星も木星も5室(子供)にアスペクト。
獅子座から10室(仕事)には子供をあらわすPK(プトリカーラカ)がある。
続くマハーダシャーは水星期、および乙女座期。
水星期はダシャーラグナ※1から見ると10室と12室の星座交換が成立。
乙女座期は仕事運をあらわすAmk(アマティヤカーラカ)が12室(外国)。その次の天秤座期も仕事と外国のコネクションが見られる。
トランジット
2022年9月16日現在のトランジット。
1室、9室、10室、12室など重要なハウスでダブル・トランジット※2ができており、仕事、外国といったテーマが強調されています。
2023年1月以降にトランジットの土星が水瓶座に移りますが、このことは小林さんの仕事に大きな変化をもたらすでしょう。
ヴァルシャファラ
先日、清水先生の翻訳本「ラオ先生の元弟子が書いたインド占星術の教科書 ソーラー・リターン ヴァルシャファラ」が出版されました。
ヴァルシャファラとはその本で取り上げられている、一年ごとの運気を見るためのテクニックです。
・69歳(2022/8/31~)10室を支配する土星が12室(外国)と木星(子供)にアスペクト。ラグナを支配する火星と12室を支配する木星が非常にタイトなイタサーラ・ヨーガ※3を形成。
・70歳(2023/8/31~)ムンター※4が12室。ラグナを支配する月と12室を支配する水星がやはりピッタリのイタサーラ・ヨーガを形成。
仕事の変化、子供、外国・・・とよく出ているように思えます。
おそらく今後も海外展開は続いていくでしょう。しかし作者本人にとっては仕事のウェイトをどこに置くかなど、数年はストレスフルな状況になるのかもしれませんね。
もうひとつは、作風の変化が予想されます。
これまで小林さんの娯楽・思想漫画はあくまで国内へ向けて発信されたものですが(一部『台湾論』など、翻訳されて海外で出版された例はある)、今後電子化・翻訳されてさらに海外へ普及していく可能性。過去の作品の電子アーカイブ化も進むと思われます。
また、これまでどちらかといえばアナログ手法で漫画を描いてきた小林さんがCGなどの技術で新たな作風を生み出す可能性。
おそらく、そうした冒険的な試みはすでに始まっているものと思われ、今年から来年にかけて出版されるのではないでしょうか。
今後の動向に注目していきたいと思います(^^)
それにしても、ヒンドゥー語で「ともだちんこ」ってなんて言うんだ?誰か教えてくれ!
※1 ダシャーの惑星の在住する星座を1ハウスとしてホロスコープを分析する手法。
※2 トランジットの木星と土星の影響が重なるハウスは活性化するという法則がある。
※3 主にヴァルシャファラで用いられる惑星同士のコンビネーション。
※4 ヴァルシャファラにおいて年運を見る際に重要になるポイント。
時刻修正で参照した小林さんのエピソード
・父は公務員(郵便局員)で真面目、几帳面。共産主義思想に傾倒。 ・母は真言密教の住職の娘。しかし快楽主義でミーハー。 ・妹がひとりいる。母とよく似た性格らしい。 ・小学時代は喘息で虚弱体質だったが、学級委員長でユーモアもあり、漫画が描けたため、目立っていた。 ・高校は商業高校だったが、ギターばかり弾いてろくに勉強しなかった。 ・大学は仏文科に進学。授業に出ずハイデッガーやサルトルなどの哲学書を読み耽っていた。 ・女性にとにかくモテる。結婚した後も異性関係は奔放で、妻もそれを容認している。 ・妻は足が悪く、ふたりの間に子供はいない。 ・保守思想家・西部邁氏(故人)との親交が深く、互いに影響を与え合った。 ・おそらく日本一「敵が多い」漫画家。
・1976年から「週刊少年ジャンプ」に掲載した『東大一直線』が大ヒット。 ・30代で妻が大病で手術し、九死に一生を得る。 ・しばらく大きなヒットが出ずに苦しんでいたが、1986年に「コロコロコミック」で連載した「おぼっちゃまくん」が大ヒット。 ・1989年に「おぼっちゃまくん」が小学館漫画賞を受賞。アニメ化も果たす。 ・1998年7月戦後の言論界に大きな影響を与えた『戦争論』を刊行。以降版を重ね、累計800万部以上のベストセラーに。 ・2005年秋に白内障で手術。 ・2006年1月に父が死去。
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