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【的中鑑定例】学業・専攻を当てる



前回の記事「こんなに細かいことまでわかるのかと驚きました!~お客さまからのお便り~では鑑定を受けられたお客さまのご感想を紹介しました。

特に学業の専攻について細かく当てられたことに驚かれたようでしたが、今回は的中鑑定例として、その時のリーディングの内容について少し解説したいと思います。



文系寄り?理系寄り?



こちらが今回鑑定を受けられたYさんのホロスコープ。 まず、大まかに文芸系か技術系か、どちらかに偏っているかどうかチェックしたいので、久しぶりに以前ご紹介した「ざっくり判定法」を使ってみたいと思います。


左側のD1チャートでは5室(学業)に火星と太陽がアスペクト。

5室を支配する金星は水星とコンジャンクトし、木星からアスペクトされています。 吉星2点凶星2点で拮抗しています。


右側のD9チャートも見てみましょう。

5室にケートゥが在住。5室を支配する水星は太陽と土星にアスペクトされています。

凶星3点で、D9に関していえばエンジニア寄りと言えるかもしれません。


ただ、この方のホロスコープを見て目につくのは卓越した金星の強さ。

金星は5室の支配星であり、マラヴィヤ・ヨーガという非常に強力なコンビネーションを形成しています。資質という点においてはこの金星の影響も無視できません。


というわけで文系の要素、理系の要素ともに強く、現時点ではっきりと何を専攻したと言うことはできません。

こういう場合、ダシャー次第でどちらの学問も学ぶ可能性があると見てよいでしょう。

特に、5室を支配する金星はDual Sign(柔軟星座)である魚座に在住しています。

Dual Signは言葉通り「2つの」「二重の」を意味する星座で、こういう場合、2つ以上の学問を併修する、あるいは2つ以上の分野にまたがった学問を学ぶのではないかと推測できます。



繰り返されるカルマに注目する



結論から言ってしまうと、僕がこの方に言ったのは

「まず高等数学や電気・電子の分野に興味を持ち、その後に化学や薬学を学びませんでしたか?」

ということでした。返ってきた答えは

「はい、大学院で電気化学を専攻しました」

というものでした。ほぼ的中といってよいでしょう。


では、少しだけリーディングの内容をご紹介します。

電気・電子工学に深く関わる惑星のひとつは太陽です。

太陽には他にも政治学などいろいろな意味がありますが、この方の太陽は土星のアスペクトで傷ついています。

こういう場合、太陽に関しては物理学や電気工学など、主に技術系の象意が引き出されやすいです。


上記のD1チャートにおいて、太陽は5室にアスペクトしています。




D9チャートにおいては、5室を支配する水星に太陽がアスペクトしています。




こちらは職業をあらわすD10チャートという分割図ですが、学業・専攻が出る場合が多々あります。

5室に太陽がアスペクトしています。




D24チャート(教育・知識)はよほど出生時刻が正確でなければ使えない分割図ですが、ひとまずこのD24のアセンダントが正しいと仮定して見てみます。

やはり5室に太陽がアスペクトしています。


というわけで、D1,D9,D10,D24すべての分割図において5室に太陽が関係していることがわかります。

「いや、他にも火星とか水星とか色々絡んでいるじゃないか」と思われるかもしれませんが、リーディングにおける重要なポイントは繰り返しあらわれる象意に注目するということ。

なので、その他の惑星の絡みは一旦脇に置いて考えます。

繰り返しあらわれる象意とはその人が持つカルマの中でも特に強力なものであり、顕現しやすい要素です。

そこを指摘してあげれば、当たる確率は比較的高いといえるでしょう。



今回の記事では学業が的中したケースとして、鑑定例を元に解説しました。

しかし、今回解説したのはほんの一部の要素で、実際はダシャーまで考慮に入れなければ細かなリーディングは不可能です。

そうした、いわゆる動的分析の部分についても機会があれば解説してみたいと思います!

ホロスコープをご提供いただいたYさん、ありがとうございました。


金星が定座以上の強さ、かつケンドラハウス(1,4,7,10)に在住する時に成立するヨーガ。パンチャ・マハープルシャ(五つの偉大な人格の)・ヨーガのひとつ。

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