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【プラシュナ】波乱を巻き起こした月食の日のリハーサル



Salam! アキュバルです。 依然告知したペルシャ伝統音楽のライブですが、先日幕を閉じました。

前半はクルドの曲やルーミーの詩の朗読を交えてバラエティ豊かに、後半はペルシャの伝統的な旋法と歌曲をじっくりと聞かせるという構成で、グループとしては初のオフィシャルライブになりました。


しかし。

実は本番の二日前にメンバー同士が大喧嘩し、一人が「もうこの曲はやらない(-_-メ)」と言い出すなど、一時は演奏曲の見直しを迫られるほどの危機に陥りました。


大喧嘩が勃発したのは二日前のリハーサル。

リハーサル開始時間は18:30、場所は俺ん家。

そう、この日はほぼ89年ぶりとなる「ほぼ皆既」の部分月食が起きた日です。蝕は18:03に最大となったので、その直後ですね。

伝統的に蝕はインドでは不吉なものとされ、重要な物事をこの日に行うのは避けるべきとされます

インド占星術家としてはこの点に気付くべきでした。しかしもう後の祭り(笑)

みごとにトラブル勃発しました。というわけでこの日この時間のプラシュナチャートを出してみました。





<分析>

・三つのドゥシュタナ・ハウス(6,8,12)全てに惑星が入っている→BAD

・心のカラカ(表示体)である月が12室でラーフとコンジャクト。さらに火星と太陽のアスペクトで傷ついている→BAD

当たり前だが月食なので太陽と月の度数は重なっている。

・ラグナロードである水星は5室(マインド)にあり、火星と土星のアスペクトで深く傷ついている→BAD

水星はコミュニケーションのカラカ(表示体)でもある。

・2室(スピーチ)と3室(コミュニケーション)を支配する太陽と月は6-12軸に在住し、ラーフ・ケートゥで傷ついている→BAD

・10室を支配する木星は8室で減衰し、8室を支配する土星とコンジャクトしている→BAD 行為の中断。実際、リハーサルは一時中断させられた。

・オープニングダシャーはSu-Sa-Me。すべてドゥシュタナハウスが絡んでいる→BAD



こうしてあらためて見ると、重要なパラメータが軒並み傷ついていることがわかります(T_T)


女性というのはやはりこの点敏感なのか、実はリハーサルの直前に女性メンバーが突然「やっぱり明日にしたい」と言い出しました。僕は「今さら何を言ってるんだ」と思い、次の日に予定があったのもあって「いや、今日やりましょう」と言って強行しました。しかし今考えてみれば、その女性は独特のカンのようなもので、この時間は避けた方がいいと感じていたのかもしれませんね。



・・・で、結局ライブはどうだったのか?

大成功でした。

最初は少しぎこちなかったように見えた二人ですが、もう二日前とは全くの別人。本番では過去最高の演奏を見せていました。

正直、ちょっとした奇跡を見た思いでした。

この日ほど音楽の力を感じたことはありません。

演奏者同士でこうした現象が起こるなら、音楽はやはりこの世の争いを止める力があるのではないか?

個人的にもそう感じることができた演奏会でした。

会場となった月白亭も不思議な場所で、平安時代の仏像など、博物館級の遺産が置かれている場所です。その力もあったかも。


プラシュナ・チャートを見ても、芸術をあらわす金星はピッカピカの無傷でケンドラの7室(デビュー)にあり、さらにラグナロードと10室を支配する木星で非常にタイトなイタサーラ・ヨーガが成立しています。 蝕の時間帯は宗教儀式にはふさわしいとされていますが、ある意味このトラブルはわれわれにとって「通過儀礼」だったのかもしれない。そんなことを考えさせられました。

まー色々ありましたが無事に終わって良かったです。


年内のグループ活動は終了しましたが、一応俺に関しては年明けに別グループのライブヘの参加が決まっています。

またあらためて告知させていただきますので、ご興味ある方はぜひどうぞ。


イスラム占星術におけるヨーガ(コンビネーション)。プラシュナやヴァルシャファラで用いられる。

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