【対面鑑定】0歳児は鑑定できない?!インド占星術の基本原則
こんにちは、アキュバルです。
雨天続きの空模様から一転、鬼のような日差しに心が折られそうです。。。
しかし、記録的な日照不足が続くこのタイミングで『天気の子』(新海誠監督)が公開されたというのは、本当に神がかってるなぁと思いますね。俺も観てきましたが、街を暗く覆う雲が晴れて、金色の日差しが降り注ぐ瞬間の映像は本当に素晴らしいものでした。
さて、先週のことなのですが、以前鑑定させていただいたMさん(【対面鑑定】漫画を描くひとのホロスコープ参照)が昨年に無事に息子さんを出産されたということで、ふたたび同僚のみなさんと鑑定にいらっしゃいました。
なんと、「この子の将来もインド占星術で見てもらおう」ということで、出産に立ち会った旦那さんに出生時刻を秒数まで記録させるという徹底ぶり。
そこまで気合を入れられたら、その想いに応えないわけにはいきません・・・が、実はインド占星術の界隈にはこのような原則があるのです。
インド占星術では、12歳以下の子供は鑑定しない?
僕も伝え聞いただけで、果たしてこれが本当のことなのかわかりません。しかし、インド占星術界では結構知られている原則のようです。
そこで、清水先生や仲間たちにこの原則について聞いてみたところ、色々な理由が考えられることがわかりました。
①12歳まで生きられるかわからない
昔から伝えられているルールなら、おそらく昔のインドの子供が12歳まで生きられる確率は今よりずっと低かったでしょう。だから、その子の将来についての予言を事細かに話すことはなかったのではないか、ということです。
しかし、時代の流れとともに環境は変化するもの。医学が進歩した現代では幼児の死亡率も劇的に下がっているため、こうした「原則」は当然見直しが必要でしょう。
②12歳までは親のカルマの影響下にある
これは「Unravelling Puzzle of Longevity 」という書籍に書かれているもので、インド占星術仲間が教えてくれたもの。ざっくり言うと、人は4歳までは母親の過去生のカルマ、8歳までは父親の過去生のカルマ、12歳までは本人の過去生のカルマの影響下にある。
つまり、12歳までは「ホロスコープに現れない不確定要素が多く、予測困難」だということです。
③子供のホロスコープを読むのは難しい
テクニカルな理由。単純に難易度が高いというものです。通常、インド占星術では本人の過去のエピソードについて聞き取りをおこない、それをホロスコープと照らし合わせて未来の予言に投影させるという手法を採ります。
しかし、当然幼い子供には人生経験がなく、手がかりとなるエピソードがほとんどありません。そういう意味で、子供の鑑定は「難しい」というもの。
とはいうものの・・・
こういった原則を一応踏まえた上で、俺はMさんの子供を鑑定することにしました。出生時刻を秒数まで測って「見てほしい」と言ってくれた人の気持ちを無駄にするわけにはいきません。流水りんこさんの漫画「流水りんこのインド占星術は深いぞ~!」にも、インドの人たちが子供の出生時間をパニキャー(占い師)に伝えて予言を聞く場面が描かれてますしね。
というわけで、上のホロスコープはMさんの息子Y君のもの。
なんと、火星と水星が最高星位、金星は定座で3つの惑星が強く、パンチャ・マハープルシャ・ヨーガのひとつであるパドラ・ヨーガ(五つの偉大なる魂のヨーガ【パンチャ・マハープルシャ・ヨーガ】参照)が成立しています。
幼少期の体調をあらわす月は傷ついていますが、かなり強力なホロスコープなので、長い目で見れば心配無用。創造性をあらわす5室も素晴らしい。強い金星+木星なので、音楽か、絵画か・・・それも伝統的なジャンルを学ぶのかな?色々と想像が膨らみます。
確かな可能性を感じられるって素晴らしい。「10年後また見てもらいたいです」と、Mさんもどこか安心したような面持ちで帰っていきました。
実はこの日、同席していたもうひとりの女性の鑑定もおこなったのですが、こちらもなかなか面白いホロスコープでした。機会があれば紹介します!