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インド占星術で「吉方位」はわかる?



今回はインド占星術における「風水」というか、「方位」について書いてみたいと思います。

先週末、雪のちらつく中、東洋文庫ミュージアム(JR駒込駅から徒歩5分)の「インドの叡智展」に行ってきました。マハトマ・ガンディー生誕150周年を記念して開催されているこの展覧会では太古のインダス文明から植民地時代の独立運動まで、インドの歴史に関する資料がふんだんに展示されており、個人的にはひじょーに見ごたえのあるものでした。

その資料の中でも特に目を引いたのが、古代の叡智を記したヴェーダ文献の数々です。

インド占星術もヴェーダの一部であることは多少は知られていますが、巷でいう「風水」も実はヴェーダなのです。正確には、4つのウパ・ヴェーダのひとつ、ガンダルヴァ・ヴェーダが「建築」をあらわすとされ、現代でいうとこれは「インド風水」にあたるそうです。

インド占星術における「方位」



では、インド占星術にはこういった風水における「方位」の要素も含まれているのでしょうか?

結論からいうとYESです。

星座、ハウス、惑星・・・それぞれに東西南北、あるいは東西南北を含む8方位が割り当てられているので、ひとまずこれを使って「縁のある方位」を導き出すことができます。

色々と方法はありますが、その中でも僕がシンプルに使えて、しかも比較的「よく当たる」と感じているのが、惑星の方位です。

わかりやすく図にしてみました。

ケートゥを除くナヴァ・グラハ(9つの惑星)それぞれに方位を割り当てられているのがわかります。

ちなみにケートゥは中央をあらわすという説と、どの方位もあらわさないという説があり、その解釈はいまだに定まっていません。

ものすごく単純に考えれば、現在のダシャーの惑星を見れば、その時期に縁のある方角がわかるということですね。

ダシャーに方位がよく出ているケース

先日の記事【対面鑑定】そこは、運命と運命の境界線。ダシャー・チッドラには何が起こる?でご紹介したKさんに再び登場していただきました。

Kさんは関東で生まれてその後関西、東北と何度も引っ越しを繰り返していくのですが、よく見るとダシャーにその「方角」がよく出ているのです。

 

Ra期=南西

1993年3月 生まれ故郷の関東圏から関西方面へ引っ越す

Ju期=北東

2004年4月 大学進学のため宮城県へ引っ越す 2008年4月 就職のため福島県へ引っ越す

Sa西

2014年7月 転勤で福島県から故郷の関東圏へ戻る

 

大変よく出ていると思うのですが、ひとつ気をつけなければならないのは、インドと日本では地理条件が異なるということ。

北東から南西に延びるかたちをした日本列島における「方位」は、インドにおける「方位」と完全に重なるわけではありません。

なので、「西」をあらわす土星期に東北から関東へ戻るというのは、一見違和感がありますが、日本列島のかたちを考えればまあ妥当なのかなと。

ちなみに、僕の経験では金星のダシャーで東京に出てきた、という人が非常に多かったです。特に関西方面から上京してきた人はかなりの確率でこのパターン。

金星は方位でいうと南東。納得ですね。

あとちょっと変わったところでは、土星期には「西」のつく土地(西馬込とか)にばかり引っ越ししている、なんていう人もいました^_^;

ダシャーで方位を見る方位はとてもシンプルですが、結構当たります。

ぜひお試しあれ。


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