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共通する特徴を探し出せ!ホロスコープ10番勝負〜自営業・フリーランス編〜



インド占星術中級者向け記事です。

このブログでは恒例となった「ホロスコープ十番勝負」。今回はその第5弾です。


あらためて本企画の主旨を説明すると、「検証には最低でも25のホロスコープを用いなさい」というラオ先生の方針に則り、テーマを設定してできるだけ多くのホロスコープで共通点を見出そうというものです。


過去の「文筆業編」「俳優編」「政治家編」「ブライダルプランナー編」に続き、今回は「自営業・フリーランス編」です。


雇用形態が流動化し、副業・サイドビジネスも徐々に一般化しつつあります。ラオ先生によって提示された近未来像は決して明るくないものでしたが、それでも自力で起業し、未来を切り拓こうとする人間はこれからも増えつつづけるでしょう。

実際、鑑定の現場でもそういった展望に関するご質問が多いです。

もしフリーランスとして活動できるための「最低条件」とも言えるパラメータを研究によって抽出できれば、そういった相談に対してより有効な回答を示すことができるでしょう。


それでは、実際にホロスコープを見ていきましょう。

今回参考にしたパラメータは8室、太陽、4室です。

ちなみに、あくまで「現代で」フリーランスとしてやっていけるかを見たいので、過去の偉人や有名人は対象外。ご紹介するのはすべて一般の方のホロスコープです。

※すべてのホロスコープの氏名・出生データは伏せてあります。




①翻訳・出版



① 8室の支配星がムートリコーナの太陽にアスペクト(D9で8室の支配星が高揚)

② 太陽はムーラトリコーナ(D9で高揚)

③ 10室の支配星が4室にアスペクト




②ビジネスコーチング



① 8室の支配星はムーラトリコーナの木星とコンジャクトし、自室にアスペクト

② 太陽は友好星座に在住し、ムーラトリコーナの木星とコンジャクト

③ 4室の支配星は10室を支配する太陽のナクシャトラ(クリティッカー)にある




③出版社経営



① 8室にムーラトリコーナの木星がアスペクト

② 太陽はムーラトリコーナ、かつヴァルゴッタマ

③ 10室の支配星が4室にアスペクト




④エンジニア



① 8室に定座の水星

② 太陽はD9で定座

③ 4室の支配星が10室に在住




⑤アーティスト


① D9の8室に定座の火星

② 太陽はD9で定座の火星にアスペクトされている

③ 10室の支配星が4室に在住




⑥モデル事務所経営



① 8室に定座の月がアスペクト、かつ8室の支配星が高揚

② 太陽は定座

③ 10室の支配星が4室にアスペクト




⑦写真家


① D9の8室に高揚する土星がアスペクト

② 太陽はD9で高揚

③ 10室に在住する水星は4室を支配する土星のナクシャトラ(プシャヤ)にある




⑧ブライダルプランナー



① 8室を支配する土星は自室(8室)にアスペクト、D9の8室に高揚する金星がアスペクト

② 太陽は高揚の星座にある

③ 4室を支配する金星は10室に在住する太陽のナクシャトラ(クリティッカー)にある




⑨経営コンサル



① 8室を支配する月はヴァルゴッタマ

② 太陽は友好の星座である射手座に在住(D60では定座にある)

③ 4室と10室の支配星が相互アスペクト




⑩編集・ライター



① 8室に定座の火星

② 太陽は友好星座にあり、D9で定座の水星のアスペクトを受けている

③ 10室の支配星が4室にアスペクト





フリーランスに求められる資質とは?



というわけで、今回僕が見出したパラメータは以下の3点です。


① D1、あるいはD9において8室に定座以上の惑星が絡む。あるいは支配星が自室にアスペクトする。

② D1、あるいはD9において太陽が定座以上の惑星と絡む。D1とD9で成立していなければD60も見る。

③ D1において4室と10室が絡む。


①は8室に注目した点が最大のポイント。ネガティブな象意が多い8室ですが、フリーランスは固定給のサラリーマンと違い、収入面などにおいて常に「変化・不安定」に晒されているといえます。この変化を吉として乗りこなすだけのメンタルとフィジカルがなければ、フリーランスとして活動するのは難しいでしょう。

また、8室は才能のハウスでもあり、7室から数えた2室(ビジネスパートナーの経営状態)、10室から数えた11室(仕事から得るもの)のハウスでもあります。


②はおそらく誰もが思いつくパラメータですね。太陽は職業のカーラカ(表示体)であり、「独立・リーダー」をあらわす惑星です。太陽に最低限の強さが担保されていなければ、独立することは難しいと考えます。


③の4室と10室の関わりに着目したもので、4室が意味するものはこの場合、仕事場、オフィス、アトリエ、組織などになるでしょう。独立するとは自らの居場所を構築することです。



今回ご紹介したホロスコープは10人ですが、手持ちのフリーランス・自営のホロスコープ25人で試したところ、上記のパラメータは全員当てはまっていました。

じっくりと時間をかけて古典を学び、現代を生きる人のホロスコープから示唆を得て、新たな法則を発見していく・・・こうした占星術のModernizationは、個人的に一番興味深く、やりがいを感じる部分です。


ぜひ、みなさんも自分や知り合いのホロスコープで試してみてください。

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