共通する特徴を探し出せ!ホロスコープ10番勝負〜政治家編〜
今回は中級者向けの記事です。
恒例企画となりつつある「ホロスコープ十番勝負」の第三弾として、今回は政治家のホロスコープを取り上げてみたいと思います。
(過去の十番勝負はこちら)
繰り返しになりますが、この「十番勝負」は
「検証では最低でも25以上のホロスコープを用いなさい」(by K.N.Rao)
というラオ先生のリサーチ方針をもとに、ホロスコープに共通する要素を見つけ出そうという試みです。 政治家に要求される資質とは一体何なのか?
今回僕が特に注目したのは2室と6室です。
それでは検証結果を見てみましょう!
①インディラ・ガンディー
インドの女性政治家。第5代、8代首相にして、インドでは初の女性首相となった。父はインドの初代首相であるジャワハルラール・ネルー。社会主義的な改革を実施したが次第に強権政治となり、シーク教徒への弾圧が引き金となって暗殺された。 ①2室には火星が在住している。
②6室の支配星は11室に在住している。
③6室に吉星である金星と凶星のラーフが在住。
②アドルフ・ヒトラー
国家社会主義ドイツ労働者党の指導者。 「アーリア人こそが最も優秀な民族」だと主張してユダヤ人を排斥する演説を行う。1933年に首相に指名され、1年程度で指導者原理に基づく党と指導者による一極集中独裁指導体制を築いた。
①2室に火星がアスペクト。
②6室を支配する木星は11室を支配する太陽にアスペクト。
③6室に吉星と凶星の影響が集中しており、すべての惑星が6室に絡む。
③ヒラリー・クリントン
第42代大統領ビル・クリントンの妻であり、2009年1月21日から2013年2月1日までオバマ政権にて第67代国務長官を務めた政治家であり弁護士。2016年の大統領選挙では民主党予備選挙に勝利して候補指名を受け、アメリカ史上初めて主要政党の大統領候補となった女性になった。
①2室に火星が在住している。
②6室を支配する金星は11室にアスペクトしている。 ③6室に吉星の木星と凶星のラーフが在住。
④ジャワハルラール・ネルー
インド独立運動の指導者。著述家。インド国民会議派の一員としてマハトマ・ガンディーとともにインド独立運動の最も著名な指導者となり、1947年に独立を達成したインドの初代首相に就任した。
①2室に在住する土星は火星とディグリーコンジャクト※している。
②6室に在住する木星は金星のナクシャトラ(P.アシャーダ)にある。金星は11室の支配星である。
③6室には吉星の木星と凶星のラーフが在住する。
⑤ウラジーミル・プーチン
ロシア連邦第4代大統領。第2・4代安全保障会議議長を務めている。大統領代行、第2代大統領、第5・9代連邦政府議長、統一ロシア党首、ロシア・ベラルーシ連盟国閣僚会議議長などの政府・政党の要職を歴任した。 ①2室に火星が在住している。
②11室を支配する水星が6室にアスペクトしている。
③6室に三つの吉星がアスペクト。6室の支配星である火星は凶星であるケートゥにアスペクト。
⑥バラク・オバマ
アメリカ合衆国第44代大統領。イリノイ州議会上院議員、同州選出連邦上院議員などを歴任した後は2009年1月20日に大統領に就任し、初のアフリカ系・有色人種・ハワイ生まれの大統領となる。巧みな演説で大衆の支持を受け、2期8年の任期を務めあげた。 ①2室に火星がアスペクトしている。
②6室に在住する金星はラーフのナクシャトラ(アールドラ)にある。ラーフは11室を支配する火星とコンジャクトしている。
③6室には吉星の金星が在住し、6室を支配する水星は凶星である太陽・土星と絡んでいる。
⑦東條英機
太平洋戦争開戦時の首相・陸相を務めた政治家。後に参謀総長まで兼任するなど、昭和日本における代表的な戦争指導者として知られる。戦後拳銃自殺を図るが失敗し、最後はA級戦犯として処刑された。
①2室に火星が在住している。
②D9において、6室を支配する土星が11室にアスペクトしている。
③6室には吉星の木星と凶星の太陽がアスペクトしている。
⑧ジョセフ・ケネディ
アメリカ合衆国の政治家・実業家。第35代大統領のジョン・F・ケネディの父。 巨大な資産をバックグラウンドにした民主党の有力政治家であり、アメリカのカトリック教徒および、アイルランド系アメリカ人の実力者でもあった。
①2室には火星が在住している。
②11室を支配する太陽は金星のナクシャトラ(P.パルグニー)にある。金星は6室にアスペクトしている。
③6室には吉星の金星と水星がアスペクトし、6室の支配星は凶星の火星とコンジャクトしている。
⑨マーガレット・サッチャー
保守党初の女性党首、イギリス初の女性首相を歴任し、1992年6月30日からは貴族院議員を務めた政治家。保守的かつ強硬なその政治姿勢から「鉄の女」の異名を取ったことで知られる。
①D9で2室に火星が在住している。
②6室を支配する木星は11室にアスペクトしている。
③6室には凶星である火星と太陽がアスペクト。支配星の木星は吉星である月にアスペクトしている。
⑩ドナルド・トランプ
アメリカ合衆国第45代大統領(在任:2017年1月20日 - 2021年1月20日)。不動産業の富豪として著名になり、かつてはリアリティ番組の司会を務めていたこともある。歯に衣着せぬ物言いと強権的な姿勢が常にメディアの物議を醸し、賛否両論を巻き起こした。
①2室に在住する木星は火星のナクシャトラ(チトラー)にある。
②D9で6室に11室を支配する火星がアスペクトしている。
③6室には吉星の金星と凶星の土星がアスペクトしている。
政治家に求められる資質とは?
ということで、今回僕が見出した共通点は以下の三点です。
①2室に火星が絡んでいる。
②6室と11室が絡んでいる。
③6室に吉星と凶星両方の影響がある。
①は言わずもがな、スピーチ力ですね。政治家と弁舌の能力は切っても切り離せません。ガースーさんのように不器用そうな人もいますが・・・。
②は6室(選挙・紛争)における11室(勝利)のコンビネーション。
③は同じく6室に関わるものですが、政治家の職務は基本的にNegotiation(交渉)ですよね。「戦争は政治(外交)の延長である」とは『戦争論』のクラウゼヴィッツの言葉ですが、戦争ひとつ取っても最終的に戦局をどのように収束させ、いかに相手に要求を飲ませるかという駆け引きが重要になるわけです。
よって、6室(抗争)には吉星と凶星両方の力が必要になると考えました。
しかし、あらためて見てみるとやはりヒトラーは異色ですね。すべての惑星が6室に絡んでいます。政治家というRoll(役割)を演じてはいたものの、その実態は一体なんだったのか・・・。色々と考えさせられます。
また、今回は言及しませんでしたがもちろん惑星も重要です。
特に「民主主義」を象徴する惑星は何だったでしょうか?
そう、土星ですね。配置の良い土星は「大衆からの支持」をあらわします。
土星は政治家のホロスコープで一体どのような役割を担っているのか?
よければ、みなさんもぜひ検証してみてください!
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